急性腎障害をもたらすトリプルワーミー薬にプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用してクアドラプルワーミー
以前の記事「内服薬の併用による腎臓へのトリプルパンチの大ダメージ「トリプルワーミー」」で書いたように、レニン-アンジオテンシン系阻害薬、利尿薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の3つからからなる薬物療法に関連する急
塩分摂取と皮膚への貯蔵
汗をかいたときに、その中に電解質、特にナトリウムが多く含まれます。夏の暑い中での運動では、非常に大量の汗をかき、多量の塩分が排出されます。 循環血液量を5リットルと考え、そのうちの半分は血清として、血清ナトリウム濃度を1
鉄サプリメント摂取とパーキンソン病リスク
鉄代謝の調節異常は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病などのいくつもの神経変性疾患に共通しています。安易な鉄サプリメントの摂取が、脳に蓄積し、もしかしたら将来の様々な病気を引き起こすかもしれません。 今回の
降圧剤の処方中止は心臓発作や脳卒中の入院と関連しない
日本高血圧学会は高齢者の血圧をもっと下げようとしています。(記事はここ) 高血圧治療の目標値、75歳以上で「上130・下80未満」に…10引き下げで脳卒中などの予防に 2025/07/25 23:16 日本高血圧学会は
加齢黄斑変性症は糖質過剰症候群
加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢者における不可逆的な視力低下、失明の主な原因です。滲出型と萎縮型(非滲出型)がありますが、重度の視力喪失の90%は新生血管を伴う滲出型が原因です。 AMDは確かに病名に「加齢」とあるので、
サッカーでヘディングすると脳震盪や症状がなくても脳に変化が生じる可能性がある
いくつもの研究で、脳震盪を起こすようなスポーツをやっていた人の認知症をはじめ、神経変性疾患のリスクが高まると言われています。(「アスリートと神経変性疾患 その1」「その2」「サッカーのヘディング禁止」「元エリートラグビー
高血圧の薬でがんリスクが増加する その2 乳がん
「その1」では、高血圧の薬での腎臓がんのリスク増加について書きました。今回は乳がんについてです。 まずは、1,736人の乳がん症例と1,895人の健康な対照群における降圧薬と乳がんの関係を分析した研究です。(ここ参照)い
植物性食品中心の食事と骨粗しょう症のリスク
私は肉が大好きです。でも野菜も好きです。いくら野菜が好きとは言え、ベジタリアンやビーガンになろうとは全く思いません。肉食かビーガンのどっちかを取るとすれば、当然肉食です。 さて、ベジタリアンやビーガンは私は全く健康的な食
新型コロナワクチン接種後症候群のスパイク抗体レベルはロングCOVIDの症状があるワクチン非接種の7倍高い
以前の記事「新型コロナワクチン後遺症の新たな証拠」で書いたように、新型コロナワクチン接種後症候群の症状はロングCOVIDと似ています。恐らく、共通の病態生理学的メカニズムがあるのでしょう。 今回の研究では、新型コロナワク
ケトン食は全てのがんのリスク増加と関連しているというウソ研究
また変な研究が出てきました。ケトン食ががんのリスク増加と関連しているというものです。あまり真面目に読む気になれません。一応見てみましょう。 今回の研究では、アメリカの国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて、食事